①マンション大規模修繕とは?
マンション大規模修繕工事とは、マンションの経年劣化による不具合を全体的に修繕する計画的な工事のことを指します。マンションの良質な状態を長く維持し、資産価値や居住性を保つために必要不可欠の工事です。
一般的に12〜15年位の周期で行われることが多く、マンション全体に足場を掛け、数ヶ月をかけて工事を実施します。
適切なタイミング・修繕方法で行うことが大きなポイントになります。
②修繕委員会の発足から
工事着工までの流れ(例)
STEP1修繕委員会の発足
管理会社からの大規模修繕工事実施の提案を受けて、準備を進めるための修繕委員会を立ち上げます。
STEP2発注方式・監理者の選定
工事発注方式の違いによって、大規模修繕工事の相談相手となるパートナーも異なってきます。
まずは、管理組合様の意向に沿った発注方式・パートナーにするかを選定します。それぞれの違い・特長について概要をまとめます。
1設計監理方式
マンション管理組合は設計事務所などコンサルタントに設計・監理を委託し、コンサルタントが発注先の選定や工事監理を行います。
メリット
- コンサルタントによる設計に基づいて工事会社が見積を作成するため費用の比較がしやすい。
- マンション管理組合の負担が軽減できる。
- 施工会社の仕事を第三者がチェックできる。
デメリット
- 設計や監理のための費用が発生する。
2責任施工方式
企画・設計から工事まで修繕を一貫して発注するタイプです。
メリット
- 管理組合が信頼できると考える工事施工会社に工事を発注できる。
- 施工会社が監理を行うため、監理費用を軽減できる。
デメリット
- 施工会社が監理を行うため、透明性に欠ける場合がある。
3管理会社委託方式
マンションの管理会社にすべてを委託する方式です。
メリット
- 施工業者の選定も管理会社で対応するため、管理組合の負担軽減。
- 日常の管理をしているのでマンションの状態をよく知っている。
- 工事後のアフター対応も管理会社に任せられる。
デメリット
- 管理会社の経費が上乗せされるため、工事費用が高くなる傾向がある。
STEP3現状把握・劣化診断
大規模修繕工事の実施にあたり、工事範囲や工法選定のためにマンションの劣化状態を調査します。
その他ご要望に関するアンケート等を実施します。
これまでの
修繕工事など
点検の記録を確認します。
バリューアップの
要望を住民に
アンケート調査します。
調査・診断を行います。
組合員に知らせ、
建物の
状態を知ってもらいます。
STEP4修繕内容の検討と基本計画・資金計画の作成
長期修繕計画の内容、建物調査診断の結果、区分所有者様からの要望などから大規模修繕工事の内容について検討します。
1修繕内容の検討
選定したパートナーからの指摘・アドバイス・提案をもとに工事範囲や仕様等を検討・決定します。
2基本計画の作成
決定した仕様等に基づいて、パートナーが工事内容の基本計画を作成します。
このとき、パートナーは概算予算を算出するために基本設計をする場合があります。
3資金計画の作成
概算工事費用・パートナーの設計や工事監理の費用等も含めて、大規模修繕工事に必要な総額を算出し、資金計画を検討します。
STEP5施工会社の選定
検討された工事の進め方に基づき、施工会社を選定します。選定の際は管理組合様内にて基準を設けておくことで公正な判断がしやすくなるほか、管理会社やコンサルタント会社がいる場合には選定方法のアドバイスをもらうことも一つの方法です。
STEP6総会での決議
理事会での決定に基づき、大規模修繕工事に関する総会を開催して、区分所有者様からその内容について承認をとります。
通常総会と時期がずれる場合には臨時総会とします。
1工事内容
大規模修繕の目的、今までの経緯の説明、今回の工事の対象と範囲、工事期間、工事金額などです。
2工事費の調達方法等
修繕積立金を取り崩すときには総会の決議が必要です。また、不足するときにはその調達方法の承認も必要です。
借り入れをおこなう場合には返済に積立金を充てんする旨の決議も必要になります。
3施工会社選定の経緯説明と決定
施工会社選定にあたり、どのような選定方式にしたのかを理由もあわせて説明をおこない、承認を得ます。
そして、理事会で内定した会社を管理組合様として正式に決定する決議をとります。
4連動する決議が必要な場合
共用部の変更、管理規約の改正等が必要な場合には、区分所有法や規約に従って決議をとります。
STEP7契約
総会で正式な決定がなされたら、決定した施工会社と工事請負契約を締結します。
契約に必要な書類等
- 契約書本文
- 工事請負
契約約款 - 設計図書
- 見積書・
工事内訳書 - 工程表
- 仮説図
STEP8工事説明会
工事を進めていく中で、居住者様への安全や日常生活に影響を及ぼすことが多く発生する為、大切な説明会となります。
安全な工事を実施していくことへの対策等の例として、網戸の取り外し、バルコニーの使用制限、車輛の移動、
玄関扉枠の塗装に際して在宅ご協力などが挙げられます。
また、居住者様との相互理解を深めるために質疑応答の時間を設け、疑問点や不安点を解消していきます。
STEP9着工
工事説明会、そして近隣へのご挨拶などが済みましたら、いよいよ着工となります。
工事期間中は管理組合様、パートナー、施工会社の3者間で緊密な連携が必要となります。
定例会議
広報活動
中間検査
設計変更と追加工事
③施工会社を選考する際の
チェック項目!
- 信頼に足りる技術があるか?
- どの範囲まで請け負ってくれるか?
- 施工会社の評判は?安心して頼めるか
④中村塗装店では上記③の要望に対し
ご対応いたします。
信頼される技術力
品質の高い施工力
安心して頼める歴史と実績